若くして老化?若い世代にも「ロコモ症候群」が急増中!?
こんにちは!
浜松市西山町の元気堂の田中です!
今回はロコモティブ症候群についてお話していきます。
そもそもロコモ症候群って何?
ロコモティブ症候群といい、関節可動域の制限や筋力低下などで歩行困難など要介護になるリスクが高まる状態のこと。
骨折や変形性関節症、骨粗しょう症などによって機能が低下し、ロコモティブ症候群を引き起こします。
原因は?
加齢による下半身やその他の筋力の低下、バランス能力の低下により、歩行機能が低下、ロコモティブ症候群となります。
筋力とバランス力の両方が低下すれば、よりリスクは高まります。
運動不足により若くしてロコモティブ症候群になる人も増えてきています。
その他にも、「骨粗しょう症」や「変形性膝関節症」や「脊柱管狭窄症」などの
骨・関節・筋の病気によってロコモティブ症候群に陥るケースもあります。
高齢者だけじゃない!最近は若年者にもロコモが増加中?
通常、40歳頃から骨や筋肉は衰えはじめ、50歳頃から急激に低下していきます。
その後、50歳~60歳代になり、ロコモティブ症候群が目に見えて感じるようになってきます。
ロコモティブ症候群の主な症状は、「歩くとすぐ疲れる」「階段が昇りにくい」「最近、転倒しやすい」「立ち上がりなど動き始めが大変」などがあります。
しかし、あるデータでは、20代~30代の女性の内30%に
上記のような症状の傾向があるとみられ、さらに4%に進行中との結果が出たそうです。
ロコモの大きな原因の一つとして、慢性的な運動不足が挙げられます。
例えば、浜松市のような車社会だと、家を一歩出て自家用車に乗り目的地に向かうといった「ドアtoドア」が多く、
日常的に体を動かすことが減っているのも理由として考えられます。
女性ですと中学生までは運動部だったけど、高校生では運動していない方も多く、
さらに社会人になってからも継続して運動を続けている方は多くはないでしょう。
元々、男性に比べ女性は筋肉量が少なく、昨今の極端な痩せ志向により、
偏った食生活で骨、筋肉などが適正につくられないことも大きな理由の一つと思われます。
さらに驚きなのが、小中学生にもロコモのリスクが高まっているとのデータもあるようです。
あなたにもできるロコモ度チェック
日頃の生活における動作をチェックすることで、その可能性があるかどうかわかります。
一つでも当てはまるような場合は、ロコモティブ症候群の兆候があります。
□片足立ちで靴下が履けない。
□何もないところでつまづいたり、転んだりする。
□階段は手すりなしでは上ったり下りたりできない。
□15分くらい続けて歩くことが出来ない。
□掃除機をかけたり布団を干したりなどの家事がツラい
□2㎏程度の買い物の持ち運びが難しい
□横断歩道を青信号の内に渡り切ることが出来ない。
「ロコモ25」というロコモ度をチェックするシートも活用していてはいかがでしょうか?
https://locomo-net.jp/pdf/locomo_check.pdf
改善法は?
ロコモ対策に必要な基準値は、年代ごとに異なっています。
18歳未満では、1日60分以上の運動を自分が楽しいと感じる範囲で行うことが望ましいとされています。
18歳以上65歳未満では、ウォーキング程度の負荷の運動を毎日60分行う。それに加え、少し息が弾む程度の運動を1週間の内60分行う。
65歳以上は運動の負荷や強度は問わず、何かしらの形で毎日40分程度体を動かす。
このような基準がありますが、健康診断などで保健指導がある方や
18歳~65歳未満を一括りとしているので、全てこの通りとはいきません。
持病がある方や、少し心配な方などはかかりつけ医に運動強度や負荷についてご相談いただければと思います。
最後に
今回のロコモティブシンドロームは、筋力とバランス能力の低下により、移動機能が低下している状態のことでしたね。
当院に来院される方の多くは、筋力やバランス能力の低下により、
ケガをし、人によっては歩行が困難であったり動けなかったりしています。
ケガをする→痛みが治まる→しばらく大丈夫だが、再びケガをする→痛みが治まる→また痛くなる…
という風な繰り返しをすることにより、どんどん筋力やバランス能力が低下し、
年齢とともに移動機能も低下していくのではないかと私は思います。
ですので、上のサイクルを…
ケガをする→治療により痛みが治まる→適正な指導のもと、痛みが出にくい体を作る(運動、ストレッチ、姿勢改善)→自己管理で運動や姿勢に気をつける→元気な体になりケガをしにくい生活が送れる(^-^)
という風に変えていけば、
将来ロコモティブ症候群やケガに悩まされない生活が送れるのではないかと思います。
当院に通院されている方は、身体の歪みや姿勢の矯正、
インナーマッスルトレーニングなどのメニューを行っていき、
今後の予防につなげていっていただきたいですし、
通院されていない方でもご自身のお身体のためにお近くの信頼できる治療院に相談してみて頂ければと思います。